尾張神祇会の信条〜「道」〜

この世界には「道」といわれるものがたくさんあります。
地球には「軌道」、太陽には「赤道」があります。

そして、人々が日々暮らしていく中にも「道」があります。
その「道」は、人が歩ていく道です。
例えば、人には「人の道」が、親には「親の道」、夫には「夫の道」、妻には「妻の道」が、その他にも「餓鬼道」「修羅道」「地獄道」「獣道」など、多種多様の「道」があります。
同じように、神にも「神の道」があります。その「道」は、人が拠り所とする「随神(かんながら)の道」です。

その道は、「ただ在るがままに生きる」、「この世には人智を越えた神々の計らいが在り、その中で自然と共に生きる事が大切」であるとする道、そして森羅万象、祖霊、死者への畏敬の心を表す「道」があります。

そして、「人の道」に対して「神の道」という、高度で善悪を超越した宇宙・地球の法則の様なもので「物・事への在り方」とその精神、先人たちは「しあわせになる道」として大切に伝承してきました。

当会も神社の祭式・行儀作法ほかを通して、「しあわせになる道」を勉強したいと願っています。


「人の道」とは

人には、欲望を満足させたいとする「我欲の道」があります。その道は「楽の後に苦在り」の「興亡の道」です。

また、誰もが「しあわせになりたい」「健康でありたい」「円満になりたい」「平穏無事で痛い」という願望があります。
その願望を成就しようとすれば、目標に向かって「歩むべき道」を、普段の生活の中で歩く必要があります。
その道こそが「人が行うべき道」で「人の道」とも、「正道」とも言われる道です。

その人が「歩む道」は、その人の心中の「思考」が源となって行動で表現されますから、日々の暮らしの中で「感謝」の心を表現し、人に思いやりの心で「自分がされたくない事はしない。自分がしてもらいたい事をする」という行動をする必要があります。
その行動が、神仏と先祖を敬い、父母に孝養を積み、兄弟は仲良く、夫婦は敬愛睦まじく、子孫を慈しみ、友には真を以って接し、人には礼節を以って正しく交わり、おごり高ぶる事無く慎み深く、知徳を養って日暮らしをするのが「しあわせ」へといざなう「道」です。

神仏が求める「道」は、人類の「平穏無事」と生命全体の「共存共栄」の「道」です。


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